アフターピルとは、避妊がうまくいかなかった場合に使用する緊急避妊法の一つです。これは、性行為後の72時間または120時間以内に服用することで、妊娠のリスクを低減します。
ただし、日常的な避妊手段としては、低用量ピルなどのより効果的な方法を選択することが推奨されます。
アフターピルの避妊率、妊娠阻止率などの比較表
| アフターピル | |
| プラノバール |  |
| レボノルゲストレル |  |
| エラ |  |
| ノルレボ |  |
アフターピルには、ヤッペ法、ノルレボ法、エラという3つの主要な方法があります。ヤッペ法は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの組み合わせを使用し、避妊率は96％、妊娠阻止率は57％とされています。
ノルレボ法は、黄体ホルモンのレボノルゲストレルを使用し、避妊率は98％、妊娠阻止率は85％と、ヤッペ法よりも効果が高いとされています。エラは、ウリプリスタル酢酸塩を使用し、120時間以内でも効果が高いとされています。避妊率は98％、妊娠阻止率は85％です。
これらのアフターピルは、それぞれ特定の薬剤を使用します。ヤッペ法ではプラノバール、ノルレボ法ではレボノルゲストレルまたはノルレボ、エラではウリプリスタル酢酸塩が使用されます。
| 薬剤名 | 方法 | 服用方法 | 避妊率 | 妊娠阻止率 | 処方数 | 使用薬剤 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| プラノバール | ヤッペ法 | 1回2錠、12時間毎に２回内服 | 96％ | 57％ | 4錠 | プラノバール（卵胞ホルモン＋黄体ホルモン） | – |
| レボノルゲストレル | ノルレボ法 | 1回1錠内服 | 98％ | 85％ | – | レボノルゲストレル（黄体ホルモン） | ノルレボ錠の後発品 |
| エラ | エラ法 | 1回1錠内服 | 98％ | 85％ | – | ウリプリスタル酢酸塩 | 海外製、提携クリニック医師が正規手続きを行い輸入 |
| ノルレボ | ノルレボ法 | 1回1錠内服 | 98％ | 85％ | – | レボノルゲストレル（黄体ホルモン） | – |
それぞれの方法には、特定の服用方法と避妊率、妊娠阻止率があります。
避妊率は、アフターピルを服用した全ての人の中で妊娠しなかった割合を示し、妊娠阻止率は、排卵日付近の妊娠しやすい時期に性交渉があった場合に、妊娠を防ぐことができる確率を示します。
アフターピル各種の服用方法
| 方法 | 服用方法 |
|---|---|
| ヤッペ法 | プラノバールを2錠服用後、12時間経過したら再度2錠を服用 |
| ノルレボ法 | ノルレボまたはレボノルゲストレルを性交後72時間以内に1錠服用 |
| エラ法 | エラを性交後120時間以内に1錠服用 |
